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「異常者の愛」最終回の感想。究極のヤンデレヒロインの末路……

どうも、あおやんです。

 

描写がいろいろとヤバいことで有名な究極のヤンデレ漫画「異常者の愛」が、ついに最終回を迎えられたようです。

 

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《画像引用元:マンガボックス「異常者の愛」第74話表紙より》

 

「異常者の愛」最終回までをざっくりまとめる

 

最終回、個人的にはかなり理想的なハッピーエンドだったのでスッキリ満足させて頂きました。

 

というのもですね、最終回に至るまでの過程がもうとんでもない漫画なんですよ。

 

1.主人公男(カズミ)の好きな女子(フミカ)が、カズミに横恋慕するヤンデレ女(三堂)に殺される。

 

2.数年後、高校生になったカズミはクラスメイトの四谷シノと良い感じになり付き合うが、今度は四谷が三堂に狙われ拷問を受ける。

 

3.さらに数年後、カズミは三堂への復讐に燃える男と化している。四谷の妹シホと共に三堂の居場所を突き止めるが、なんやかんやあって返り討ち。

 

4.カズミは三堂の彼氏を演じながら復讐の機会を伺うものの、結局失敗して再び返り討ちに。

 

5.三堂からの拷問を受け続けていたカズミだが、事前に事情を話していた友人のイツキやシホにより救出される。

 

6.三堂に脅されて加担していた高校時代の先生も味方に引き入れ、三堂への復讐作戦を練る。

 

7.半年後に三堂への復讐を決行するものの、三堂がしぶとすぎて決着まで押したり押されたりの展開

 

上記1〜6までほぼ三堂のターンです。

主人公のカズミやその周りの女性達が、ことごとく悲惨な目に遭っていく様は見てられませんよほんと。

 

上記7の最終決戦において、ようやくカズミが三堂をフルボッコにする瞬間が訪れるのですが……

 

身体中ボッコボコにされて普通の人なら死ぬような重症なのにも関わらず、洗脳済みの先生やシホのトラウマを利用して起死回生を狙おうとする三堂。

 

さらに最終決戦終盤で四谷シノも参戦するのですが、三堂の負けで決着が着いたと思わせた後に、自らを縛る縄をカッターの刃でぶっちぎって四谷に飛びかかる三堂w

 

まさかの四谷死亡エンドか!?と思わせる展開でしたが、ここはやはりカズミ君がきっちり守ってくれました。

高校生の時に彼女を守れなかったのを、ここでちゃんと挽回したのは素晴らしかったと思います。

 

ちなみに私は、先生が庇って死亡エンドのどちらかだろうと思ってました。

 

にしても三堂よ…

なんなのこのヤンデレ怖すぎる。

たぶん「穴殺人」のヒロイン宮市さん並みの攻撃力と、宮市さんを超える防御力を持っていると思われます。超人系ヤンデレ。

 

「異常者の愛」最終回ネタバレ

 

で、ここからは最終回のネタバレいきます。

 

最終決戦から10年後。

カズミは無事に四谷シノちゃんと結婚していました。

もうすぐ子供も産まれるようです。

 

(異常者とはいえ)三堂をフルボッコ殺人未遂したのは事実なので、一時的に刑務所のお世話にはなっていたようです。

しかしカズミがそういう行動に出たのも三堂の異常すぎる所業が原因な訳で、彼はそこまで重い刑にはならなかっただろうと思います。

 

辛い過去を乗り越えつつも幸せな毎日を守ろうと意気込むカズミの元に、なんと三堂からの手紙が。

 

中には、カズミと出会ってからの歴史と、カズミへの愛がみっちりと綴られていました(怖ぇ)

 

で、その手紙の最後に書かれていたのは

 

「10年前の私より」。

 

そう、三堂は「みらいポスト」というサービスを利用して、10年後のカズミに手紙が届くように手紙を出していたのです。

 

つまりこの手紙は10年前に書かれたもの。

「あれ?じゃあ現在の三堂どこで何してんの?」てなりますよね。

 

ここからが衝撃の展開。

なんと三堂は10年前に逮捕された後、獄中自◯していました……。

 

手紙を読むカズミのモノローグからなんとなく読み取れた自害エンドでしたが、ただじゃ終わらんのが三堂さん。

この自害シーンがけっこうな凄惨っぷりで、最終回の全てをもっていってます。

怖すぎて初見の人はドキっとなるw

ぜひ実際に最終回を読んでみてほしいです。

 

で、最後はイツキとシホちゃんがカズミ夫婦の元に遊びに来たところで締め。

 

シホちゃんが序盤のイツキみたいに左手人差し指に指輪してたり、イツキが序盤シホと同じような左耳ピアスしてたり、「あれ?もしかしてこいつらデキてんの?」と思っちゃうような思わないような。

 

気になって1〜2巻あたりを読み返してみたら、この2人元々はチャラ男とヤンキー娘って感じだったからガンガンアクセ付けてたよ。

 

ピアスや指輪の位置についてはやはり気になるものの、作者さんがあの2人の関係をどう設定してるのかは不確定。

最後一緒に登場してるのは「ご想像にお任せします」って感じですね。

 

先生が健在なのをチラッとのぞかせる表現も良かったです。

先生ともまぁ色々あった訳だし、彼女に関しては変に登場するよりあんな感じの描写でちょうど良かったと思う。

とりあえず不倫しちゃったのをきっかけに三堂に弱み握られて、犯罪に加担させられた挙句自分も拷問受けるとか、自業自得とはいえ不憫すぎる先生。

 

「異常者の愛」は本物の愛だったのか?

 

この作品のタイトルでありテーマでもある「異常者の愛」ですが、ダークヒロインである三堂のカズミへの愛は、本当に愛と言えるのでしょうか。

 

三堂は最終局面で、「四谷のような愛は偽物で、どんな酷い事をされても気持ちを貫ける私の愛の方が本物」といった風に語ります。

 

確かに想いの強さそのものは本物なのでしょう。

ですが、「愛」の質的な部分に関しては本当にそうなのでしょうか?

 

「三堂ちゃんはただ愛が大きすぎただけなんだよ!」とか「愛するカズミによってボコボコの瀕死状態にされてるのに、まだ愛してるとか言えるのは本物」みたいな意見も見かけますが、本当にそうなのでしょうか。

 

個人的には、三堂の愛のデカさとか強さに関してだけ言えば、賞賛に値するレベルだと思います。

 

ただ、だからと言ってその愛が本物だなんて言うのは、ちょっと違うんじゃないかと。

 

確かに三堂さんの愛のデカさ、強さはものすごかった。

だけどもお相手のカズミの気持ちは完全に無視していましたし、長い年月をかけてカズミの心と身体にたくさんの傷を付けました。

 

そして肝心のカズミの愛は最終的に四谷シノに向けられ、三堂に向けられる事は劇中で一瞬たりとも無かった。

この事実がすべてを物語っているようにも思えます。

 

三堂は「カズミを愛する自分自身を愛していた」だけなのではないのでしょうか。

 

「私はカズミを愛してるの!」と無意識の自己洗脳を続けた結果、あそこまでなっちゃったんじゃないか?と自害シーンを見て思いました。

 

確かに「異常者の愛」だけど、「本物の愛」ではないのでは。

「恋心のなれの果て」と言いますか。

イチ読者としての感想です。

 

愛なんてそもそも不明瞭なものですよね。

「◯◯だから本物の愛」みたいな定義って、実は無いんじゃないかと思ってます。

 

「異常者の愛」をひと言でまとめる

 

「究極のヤンデレに狙われ続ける物語」です。

 

とにかく最終決戦までの展開がひたすら三堂のターンなので、読む気力を無くす事も多々ありました(むごすぎて)。

 

良くも悪くも、人の心をこんだけ揺さぶる事ができて、色々考えさせられるような漫画描けるのってすごいと思うんですよ。

 

あおやんの場合、終始こんな感じでしたよ。

 

(序盤) フミカァァァァ!!!

(序盤) あああ四谷可哀想!!やめたげて!!

(中盤) あああシホ可哀想!!やめ(ry

(中盤) あああカズミ(ry

(終盤) 三堂◯ねぇぇぇぇ!!

 

とにかく精神衛生的な意味で長く続けてちゃいけない漫画だと思った。

 

描いてる作者様も大変だったことでしょう。

本当にお疲れさまでした。

 

 


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