どうも、あおやんです。
今回は、webライターとして生計を立てている側にとって興味深い記事を見かけたので、恐縮ながら言及させていただきたいと思います。
こちらの内容をざっくり言うと、「いかがでしたかブログ」を書く側として、その生業の背景について考えたというものです。
「いかがでしたかブログ」というのは上記記事の筆者によるネーミング…かと思いきや、検索してみると「いかがでしたか系ブログ」てのがあるみたいですねw
とにかく、クラウドソーシングサイト内にあふれかえっているライティング案件を受注して書いたコラム・ブログ記事を指した言葉です。
ネット上にあふれかえっている既存記事を参考に、リライトなり肉付けしてキュレーションサイトなどにアップされる「SEO重視の量産型コラム記事」などが主に該当します。
いかがでしたかブログの「いかがでしたか」というのは、記事の最後に挿入する見出しである「まとめ」内の冒頭が「いかがでしたか?」から始まりがちなライターが多かったことから、その事を皮肉って付けられたネーミングなのかなと。
で、この言及元の筆者さんの意見なんですけど、これと全く同じような感情を抱いているWEBライターってけっこういるんじゃないかなと思うんです。
少なくとも私はめちゃくちゃ共感しました。
なんならあの量産型コラム記事の最後に挿入される「いかがでしたか?」というフレーズ自体が嫌いなので、自分の書く記事には基本的に入れないようにしています。
乱暴な言い方になるんですけど、なんとなくあのフレーズから漂うドヤ感が苦手というか、「所詮量産型記事のくせに何ちょっと為になる事書きました的な雰囲気醸し出してんの?勘違いしてんの?」みたいな気持ちにさせられちゃうんですね。
軽々しく「いかがでしたか?」などのお茶濁しなフレーズで締めたくはない、という底辺ライターのくだらないプライドです。
「いかがでしたか?」に代わる文章で、しっかり記事全体をわかりやすくまとめ上げることにパワーを注力したい。
そんな心意気で底辺ライターやってます。
WEBライターという仕事は今後どうなるのか
上記の言及元記事を読ませて頂き、とある懸念を抱きました。
「WEBライターって、ぶっちゃけ将来的に需要あんの?」
現状クラウドソーシングサイト内には、山のようなライティング案件がゴロゴロと転がっています。底辺ライターとはいえ、真面目にやれば自分1人食べさせていく程度なら稼ぐことが可能です。
ただ、これが今後10年20年と続くのかどうかははっきり言って微妙。
ブクマコメントでも言われていますが、いずれAIに取って代わられる業種の一つと言っても過言ではありません。最近は機械学習とかも発展してますし。
コツさえ掴めばほんと「作業」なんですよ、WEBライティングって。
クライアントの要望に沿ってリサーチ・執筆、SEO対策としてキーワードをできる限り盛り込み、最後はそれこそ「いかがでしたか?〜」から入ってなんかオチのある感じで締めれば完了みたいな。
コピペや適当なリライトはもちろん禁止されていますけど、何かしらレポートを書いたことあるならそこまで難しくはない作業です。
文字単価1〜2円未満の案件は、だいたいそういうのが多いです。2円を超えてくると、コーティングなどの専門的な工程が入ったり、ライティングの難度も上がる傾向にあります。
ある程度国語力あれば努力次第で誰でもできちゃう仕事だからこそ、将来的に需要あるのかなと不安にならざるをえない。
ちょっとしたパート感覚でやるなら向こう10年は仕事ありそうだけど、これで家族を養えるかと言われれば相当努力しないと難しいと思います。
WEBライターに対する印象の悪さも問題
こういう「いかがでしたかブログ」ばっかりネット上に量産しちゃうのがWEBライターという仕事であって、その中にはマジで中身の無い、何を伝えたいのかわからん薄っぺらい記事も多くあります。
よってネット上では何気に嫌われやすい立場なんですよね、我々WEBライターって。
言及元記事のブクマコメントを見て頂くとわかるように、「死ね」やら「長いのに内容薄い」やら、一部辛辣な叩きコメも見かけます。
ただ、この言及元記事の筆者さんの意見そのものは、至極まっとうで共感しやすいものです。
そのため彼を支持するコメントもはるかに多く、ここは同じWEBライターとしても救われるところですね。
私も語柔力の乏しい人間なので言及元記事の筆者さんの意見のすべてを上手にまとめることはできないけれど、読んでて非常に感銘を受けた文章であったのは確かです。
「こんなに上手な表現できるんだったら、WEBライティングなんかやらんでも紙媒体いけるんじゃないの?」みたいな嫉妬心も少し起こりましたw
ただ記事内にて「ソシャゲと似た業界」みたいに書いてあるけど、さすがにそれは違うと思うwあれよりはるかにレベル低いよWEBライターの世界って。
プライド持ってやるなら悪い仕事ではない
ここまで散々WEBライターという職を自虐ってきたわけなんですけど、そう悪い仕事って訳でもないんですよ。
本人の心意気次第で文章力をどんどん磨いていけるし、あらゆるジャンルの知識も身に付く。
たとえばブログ運営のノウハウなんかを記事にする案件をこなしていれば、それは自分の運営しているブログにも活かすことができる訳で。
特にブロガーとは相性の良い仕事だと思います。
本業ブロガー、副業WEBライターとしてやっていくのが私としても理想です。
また言及元記事の筆者さんも言うように、会社に奉仕をしなくても生計を得るポーズだけは取れるのも良いところです。
世の中には様々な事情から、外に出て働きたくても働けない人もいます。
WEBライティング含めクラウドソーシングは、そういう人達が生きていく為の拠り所でもあったり。
ただ仕事は仕事なんで適当にやってちゃいけない。あんまり薄っぺらい事ばかり書いてると、「いかがでしたかブログ」の中でも特に嫌われやすい「中身の無い記事」になってしまいます。
嫌われ記事の量産者になりたくないなら、ある程度文章を磨き、成長していくことも必要な訳です。
WEBライティングを修行の場として日々努力を重ねていくことで記事の内容もより綿密になりブラッシュアップされるし、それが単なる「いかがでしたかブログ」であっても誰かの役には立つと思うんですね。
必ずしも「いかがでしたかブログ」がマイナスなものということではないと。
我々の書く記事は悩み・問題などを解決したいユーザーが、ネットを検索して辿り着く膨大な記事のうちの一つです。
なのでテーマ・内容に実用性がどれほどあるか、「嫌われ記事」になっていないかどうかが大事なのではないかなーと思っています。
だってほら、ポスティングの人らがポストに無造作に放り込んでくるあのうっとーしいチラシも、誰かの役には立ってるじゃない?
コールセンターから無差別にかかってくるあのうっとーしい営業電話も、役立つ人にとっては役立つじゃない?
WEBライターのやってる事はあれと似たような感じなんじゃないかなって思ってます。
チラシも営業電話もいかがでしたかブログも、役立つ時には役立つんだよ!w
まとめ
「いかがでしたか?」
なんちゃってw
いかがでしたかブログのあの砂を噛むような文章に誰もが辟易したことがあるだろう。はっきりいうが、書いている俺だってもちろん辟易している。
↑筆者さんのこのフレーズに特に共感します。
「自分はネットユーザーに嫌われてしまう記事を書いている」という自覚がある人なら誰もが持つ感情ではないでしょうか。
ぶっちゃけると、時には「お金の為とは言えなんでこんなくだらん記事書かなあかんねん…」みたいな案件もあります。
もしかするとクライアント側としても「なんでこんなくだらん記事発注せなあかんの?」みたいに思ってるんじゃないかなーなんて。
クラウドソーシングサイトは世界最大のいかがでしたか工場なのだ
う〜ん、秀逸な表現ですね。
同じ「いかがでしたかブログ」を生み出す者にとって、本当に為になる文章でした。
「いかがでしたか?」は使わないけど。(しつこい)
ブクマして時々読み返そう。
素敵な「文学」をありがとうございます。