どうも、あおやんです。
漫画アプリ「ジャンプ+」で連載中の「サマータイムレンダ」っていう漫画にどハマりしました。

サマータイムレンダ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 田中靖規
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/02/02
- メディア: Kindle版
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サスペンス・ホラー・ミステリーに軽くファンタジー要素が混ざったような作品で、和歌山県の離島に住む少年少女の悲劇を巡る謎の怪事件を追うのがメインストーリーです。
話が進むにつれて新たな謎や伏線が張り巡らされては回収されるテンポの良さ、今までにありそうでなかった先の読めないストーリー展開。
まるで一冊の小説を読んでいるかのような気になります。(実際、登場人物が書いた架空の小説がモチーフなんですけど)
大まかなあらすじ
主人公である網代慎平は、上京して故郷を離れていたのですが、家族同然の幼馴染だった少女「小舟潮」の葬儀に出席するため、とある「7月22日」に故郷に戻ってきます。
幼馴染の少年・窓いわく、潮は溺れた子供を助けようとして亡くなったようなのですが、なぜか彼女の遺体の首に「吉川線(誰かに首を絞められた跡)」があったとの事。
この時点で他殺の可能性も考えられるのですが、状況的に大した捜査もされず潮の死は普通の海難事故として処理されてしまいます。
さらに潮の妹の澪も「お姉ちゃん殺した奴許せない!」とこっそり泣いていたり、「影の病」という呪いの話を聞いたりと、「なんかおかしくね?」と思う出来事がポツポツ起こり出します。
そこで「影の病」について「ヒルコ様」と呼ばれる神社へ調査しに行った慎平と澪でしたが、そこに現れたのはもう1人の澪。
なんとこの澪が、慎平・本物の澪・居合わせた謎の女性の頭を次々と銃で撃ち抜くという壮絶な展開に。
そこからは「ブツッ!」という音と共に画面が暗転し、気付けば別の場所に。
なんと慎平が次に目を覚ましたのは「7月22日」。潮の葬儀が始まる前の、ストーリー開始時に乗っていたフェリーの上でした。
どう考えても撃たれて死んでしまったはずの慎平でしたが、なぜか生きています。
本物の澪と謎の女性も普通に生きていました。
そして登場人物全員が、最初の「7月22日」とほぼ同じ行動をとっていて「???」となる展開に。
目が覚める前になぜか潮が亡くなるシーンの映像が流れていたりと、慎平にはどうやらタイムスリップにも似た謎の能力があるようです。
そしてこの慎平の謎の「ループ能力」こそが、この怪事件を解き明かす重要な鍵になっていきます。
最新話時点で5〜6回はループしている
上記のあらすじの後も、慎平は何回も殺されては過去へとループしていきます。
その過程で偽物の澪が「影」という存在であることがわかったり、謎の女性の正体、「影の病」を生み出しているラスボスの正体や目的なんかもどんどん解明されていくのです。
さらに話が進むと影の潮である「ウシオ」が登場して彼女と一緒に謎を解明していくことになります。
序盤で亡くなってしまいその後空気化する系のヒロインかと思いきや全くそんなことはなく、特に「影」であるウシオの方はガッツリ大活躍です。
3回目ループ以降は新しい謎や伏線がどんどん出てきて頭がこんがらがってきますw
この漫画は登場人物別に考察をまとめる方がわかりやすいかなと思うので、ちょっとまとめてみました。ジャンプ+の方しか読んでおらず読み返しができないので、あくまで記憶の範囲内で。
キャラクター別に考察してみた
【網代慎平】
謎のループ能力を持っているのですが、この能力はおそらく第1話冒頭でウシオから授けられたものっぽいです。
この「死んだらタイムリープする」とかいうとんでもない能力のせいで、何回も殺されてしまう悲劇の主人公。
故郷を救う為に自ら進んで死にに行くスタイルが強メンタルすぎます。そんな何回も死ぬような苦しみ味わいたくないよね…。
最新話では新しくループする前に、南雲先生が中学生だった頃の記憶のシーンに迷いこみます。
ハイネが言うにはどんな場所・場面であっても慎平を追いかけられるようですが、この記憶の場所では特に何も関与してはいなさそうでした。
【小舟潮】
メインヒロイン・物語のキーキャラクター・悲劇の少女・バトルでは相棒・金髪碧眼・方言女子などあらゆる属性を詰め込みまくった強キャラ。性格もぐう聖。
潮についてはこれまでの展開で死の真相も解明されましたし、後は「結局死んだままなの?それか生き返れるの?死んだことなかったことにできないの?」みたいな質問しか出てきません。
ただ、どうして潮の影であるウシオは「人を殺そうとしない影」なのでしょう?ここがまだわからないですね。
後はどんな経緯で1話冒頭の慎平にタイムリープ能力を授けたのかも気になります。
【小舟澪】
姉がぐう聖かつ強ヒロインすぎてちょっと可哀想になってくる妹ちゃん。ここ最近の展開では出番も少なく、ストーリー内で何度もループしているので、何気に姉より死んでます。
本人と言うより影の「ミオ」によって闇の深い部分をぶちまけられたのもまた不憫。本人の本心とは限りませんが。
好きな人と実の姉が良い関係すぎて入るスキが無いのは確かにつらいと思います。
【南雲ひづる/龍之介】
この作品は潮・澪・ひづるのトリプルヒロイン式と言っても過言では無さそうです。
この物語をモチーフとした小説を書いた人で、14年前の事件について、これから大きな謎が明かされていきそう。
最新話でこの姉弟とハイネの過去にスポットが当てられているので、おそらく近いうちにとんでもない事実が発覚しそう。
【菱形窓】
今のところ一貫して良い奴ポジションで、澪ちゃん関連以外では一切裏の無さそうな感じ。
ループする度に妹のトキちゃん庇って死んでたり、澪ちゃん庇って死んでたりと地味に自己犠牲感すごいし、オリジナル潮を助けられなかったこともすごい後悔してるし、ほんと良い奴。
【菱形朱鷺子】
モブだと思ってたのにめっちゃ怖いお嬢さんだったw
ヤベェ父上と何も知らない頼りない兄貴の間で仕方なく悪行に手を染めていたのも、すべてはお母さんの為だったことが判明。
親友の澪だけは助けたいと思ってたり、根はとっても良い子なので、最終的には影の親玉倒して菱形医院が悪行働かなくても良い世界線にしてあげてほしいですね。そしたら潮とかしおりちゃん達が死ぬ理由も無くなるし。
【小早川しおり】
たぶん漫画の小学生女子の中で今期一番怖いで賞をゲットする勢いで恐ろしい小学生。というより本物の彼女はもう殺されてて、本編に出てくるしおりのほとんどは「影」のしおりです。
1話時点で本物が殺されてるのが確定してるメイン・サブレギュラーキャラは、潮とこの子と小早川夫妻くらいでしょうか。慎平の両親もラスボス組に殺されてそうですが。
【ハイネ】
たぶんラスボスのポジションで普段は小早川しおりちゃんの影に入り込んでるめっちゃ怖い人。
最新話の過去回想ではひづるの友達ポジだったことが判明しただけに、あの後龍之介を本当に殺していたのかはちょっと疑問が残る所。
あれだけ仲良かったひづるに対して「次会ったら殺す」とか言うようになったのは、やはり友人で居てくれなくなったことで「裏切られた」と感じたからなのでしょうか。
まとめ
最新話では過去回想も終わり、ひづるに入り込んでる龍之介が裏人格ではなく彼の「影」だった事や、ハイネとひづるの関係などが明らかになりました。
今後は慎平をループするたびに殺し、次のループ地点をどんどん遅らせることで慎平達を詰ませる作戦に出ようとしているハイネ。
ここから慎平達がどう巻き返していくのか、非常に気になるところです。